├ Proxyって?
さて、Proxyとは、そもそもなんぞや?
ネットの裏側の世界では、「串」などといわれることもあるこれ。
簡単に言ってしまえば、個人情報を隠すものです。
というか、この点が一番注目されるところでしょう。
通常の接続方法でネットに接続した場合、サ〜バ〜(プロバイダ)側からIPアドレスというものを渡されます。
そう、本人が知らないところで勝手に。
これは……見る人が見ると、名前などの個人情報がわかってしまうものなんです。
例えば、たいていの掲示板に書き込みをするとこのIPアドレス(ProxyのIPアドレスと区別するために「生IP」としておきます)は、掲示板の管理者側に伝わります。
これは、掲示板に対するいたずら防止の意味合いがあるのですが……悪意のある管理人に知られた場合、書き込みをした人の個人情報が流れることになります。
それを防ぎ、セキュリティの役割をするのが、Proxyなのです。
が、これは同時にデメリットも含みます。
いたずらをする際に、Proxyを通しておけば……そう、誰が書き込んだものか、管理者側にはわからないのです。
どちらにしろ、セキュリティを自分で守るという考えに基づけば、強い味方になるわけですが。
注!!
しかし、それ相応の技術を持った管理人であれば、ProxyのIPアドレスから、生IPをたどることは簡単にできます。
ですので、あまりProxyを過信しないように!
├ 回線の速度を上げる(本当の説明?)
Proxyのメリットは、上で書いたものだけではありません。
もうひとつのメリットとして、接続しやすさの向上があります。
例えば、テレホタイムなどの回線が混み合う時間。
Proxy(串)を刺すことで、比較的つながりやすくなるケ〜スです。
これは、ProxyがそもそもIPだからなのですが……
わかりにくいので、説明します。
プロバイダの接続回線の太さは決まっています。
加入者、一人一人の回線は細いものですが、それが集まれば、プロバイダの回線を上回り、「混雑」という事態が起きるのは、ご存知のことでしょう。
さて、プロバイダ側の回線をとおるために必要なものが、個人情報の含まれる生IPだと思ってください。
ダイアルアップ接続をした際に、「認証」というのが行われるとおもいますが、それです。
認証後、そのままInternetExploreなどのブラウザやメ〜ルソフトを立ち上げると、そのまま個人情報が、ネット間に流出することになります。
少し違いますが、Proxyは認証後、違う回線に接続されます。
つまり、いったんはプロバイダが提供している太い回線を通して接続するのですが、そこからローカルの回線(Proxy)をとおって、目的のサイトに到達するわけです。
当然、プロバイダ提供の回線よりも人が少ないので、ローカルとはいえ、接続スピードが速くなります。
が、当然ここにもデメリットが……
往々にして、接続の早いProxyはセキュリティ能力の低いことが多いようです。
逆にいえば、セキュリティ能力の高いProxy(海外のものや、企業のもの)は、遅いことになります。
接続も早く、セキュリティ能力も高いProxyもあるにはありますが……そういったものは、長続きしません。
大手のプロバイダに加入していて、回線の混雑が発生しやすい人は、接続の早いProxyが有効になるわけです
注!!
しかしその性質上、レスポンスは悪くなります。
特に高速な接続方法(光ファイバ〜やケ〜ブル)をしている人以外は、ストレスを感じるはずです。
├ 余談
これまでは主に、本来のProxyについて解説してきました。
ここでは書き忘れ……いえ、違った役割について。
Proxyのその他の使用方法として、表示されるサイトを変換するというものがあります。
これだけでは、なんのことだかわかりませんね……
例えば、あるProxyを通すと、そこで表示される言葉がすべて関西弁になる、というものがあります。
メリットは……笑える、それだけですが。
この原理はHisa自身、まだ勉強の段階なので、詳しい解説や憶測を省かせていただきます。
まあ、そういった機能を果たすProxyもあるということで。
さて、Proxyの話をしていますが……
これを何処で手に入れるのか、疑問に思う方も多いことでしょう。
それなのですが……検索サイトで「Proxy」もしくは「串」と検索することで、見つかるはずです。
が……
Proxyがおいてあるのは、UG(アンダ〜グラウンド)と呼ばれるネットの裏側に転がっていることが多いのです。
完全な違法行為ではないのですが……その性質上、違法になるケ〜スがあるためです。
基本的に、Proxyは、プロバイダやサーバーが提供してくれるものであり、非加入者や部外者が勝手に使用することは、利用規約に反するからです。
(今回書いた、「面白系」のProxyに関しては、フリーで配布されていることが多いのですが)
では、Proxyを使用することは、違法なのか?
これは、一概には言えません。
個人が、自分の力でネットでのセキュリティを守るという目的があるわけですから。
海外のサイトなどでは、推奨している場合もあります。
そして、海外では、日本とは比べ物にならないくらいセキュリティに関する意識が強いので、良いProxyを発見しやすいことになります。
海外サイトにおいて、英語に苦しめられることは多くなりますが……自分の力で、自分を守るためにはそれ相応の努力が必要、ということでしょう。
それが面倒という方は、Proxy関連のサイトから貰い受け、使用することが無難でしょう。
その際には、そのサイトの管理者の方へ感謝の気持ちを忘れずに、掲示板などへ一言書くのが礼儀です。
くれぐれも、書き込みをするときには、Proxyをさして……
├ Socks
さて、Proxyには様々な種類があります。
ざっとあげると、HTTP/FTP/Secureプロキシサ〜バ、そしてSocksプロキシサ〜バ〜です。
先にあげたHTTP/FTP/Secureはそれぞれ……なんというかPCに直接さすProxyです。
ブラウザやFTPソフトに入力し、PCを基準にネットの海へと出て行くことになります。
これに反して、Socksというのはサ〜バ〜側で設定されたProxyを基準にネットの海に出ることになります。
ちょっとわかりにくいですよね。
え〜
ISPのなかにはファイア〜ウォ〜ルを通して、ユ〜ザ〜に安全性を提供しているものがあります。
このファイア〜ウォ〜ルを通り抜けるのに必要なのがSocksプロキシサ〜バ〜なわけです。
つまり、通常のProxyとSocksを通すことでより安全性をますことができます。
ここで懸命な皆さんはお判りと思いますが、当然その分重くなります。
また裏技的な使い方として、"SocksCap"というソフトを使用することで、本来Socksサ〜バ〜が存在しないISPにPCでその代わりをさせることができます。
トラブル徒然日記8月9日 IPアドレスから住所・氏名・電話番号が分かる?
「あなたのIPアドレスから、住所・氏名・電話番号が分かる可能性がある」と某掲示板に投稿があった。実は、この文章の内容そのものは真実である。
しかし、こういう文章の場合、注意して欲しいことがある。それは、「もし、あなたが○○ならば…」という仮定が抜けている点である。
例えば「あなたは明日死ぬ可能性がある」というのは、真実である。誰だって、明日のことは分からない。予期せぬ事件、事故、天災等で落命する可能性は否定できない。
しかし、問題は、その可能性の大きさである。
ごくごく普通に健康な生活を送っている人が、明日死ぬ可能性は、0.01%以下であろう。
これに対して、瀕死の重病で危篤状態にあり、医師からも「ご臨終です・・」と告げられた人の明日死ぬ可能性は99%以上であろう。
上記の「IPアドレス・・・」の文章についても全く同様である。 ごく普通のダイヤルアップユーザーである限り、IPアドレスから、住所・氏名・電話番号が分かる可能性は極めて低い。しかし、特殊な条件が加われば、IPアドレスから、住所・氏名・電話番号が分かる可能性が高くなるのである。
"串"とは、Proxy → プロクシ → 串 と言う事で、プロキシーのUG用語です。
串を刺していても完全に安全なわけではありません、無用な危険を避ける程度の御守りと思ってください。
多段串を刺しても、上には、上がいます、過信しないように、抜かれる時は、結構簡単に抜かれます。
でも、本当にヤバイ所(UG、違法)では、匿名性の高い串を一様、刺しといてください、御守り程度ですけど。
大概、匿名性の高い串は遅く、匿名性の低い串は速いです。
匿名性が高く、速い串もありますが、大抵すぐに折れてしまいます。
そのため中には、速い、漏れ串をそっせんして使う人もいます。(笑
ですが、重い台湾鯖には、台湾串が結構効きます(いい台湾串を見つけるのは、大変ですが)。
串切り替えソフトや串チェックソフトやブラウザが吐き出す環境変数をいじるソフトなども色々ありますので、探してみてください。
蛇足
ぼくは、実際に住所・氏名・電話番号を晒された人を知っています。
あと前に、某画像板で、確か富士通の社員だったと思いますが、勤務中に串を刺さずにエロ画像を投稿していて、案の定その事をつっこまれ、ごまかそうと急に画像を何十枚とアップしていました。(笑
もう彼は、クビになっている事でしょう。
Proxyは、非常に奥が深いです、ここに有るのは、ほんの一部です。
もっと詳しく知りたい人は、自分で調べてください。